シャボン玉石けん オンライン工場見学会 レポート

人と自然に優しい石けんを知る!
シャボン玉石けん
オンライン工場見学会
レポート

人と自然に優しい石けんを作りつづける「シャボン玉せっけん」さん。2021年9月に、ファンタスマーケットのお客さま向けにオンライン工場見学会を開催していただきました。石けんと合成洗剤の違いや見分け方をクイズ形式で教えてもらったり、普段は入れない工場内をオンラインで案内してもらうなど楽しい時間となりました。
眼からウロコの発見や暮らしのヒントになることが多い内容でしたので、その一部をここにお伝えします。

シャボン玉石けん工場社屋外観

オンライン工場見学会は、福岡・北九州のシャボン玉石けんさんの工場と繋いで行われました!

商品紹介

今回お話をしてもらったのはシャボン玉石けんの古谷さん。お肌ピカピカ!

シャボン玉石けん
無添加 浴用

シャボン玉石けんが
無添加石けんを作り始めたワケ

1910年、雑貨商「森田範次郎商店」として創業したシャボン玉石けん。高度成長期の60年代に二代目社長・森田光徳さんが合成洗剤の製造販売をはじめました。売り上げは好調だったものの、社長ご本人が原因不明の湿疹に悩まされる日々だったそうです。そんな中、国鉄(現JR)の依頼で無添加石けんを製造し、試作品を家で使用していると湿疹がきれいになり、湿疹の原因が合成洗剤だったと分かったそうです。売り上げが好調な中で悩んだ森田社長でしたが「環境や体に悪いと分かったものを売るわけにはいかない!」と一大決心。1974年に無添加石けんの製造に切り替え、シャボン玉石けんが誕生したのです。

シャボン玉石けん
EMボディーソープ
EMリンス
EMせっけんシャンプー

成分表示を見て
石けんと合成洗剤を見分けよう

石けんと合成洗剤は、ものを洗ってきれいにするという目的は同じですが、原料や製法がまったく違います。
石けんは天然油脂を原料に「ケン化法や中和法(※1)」といった製法で作ったもの。合成洗剤は石油や天然油脂を原料に化学合成で作ったものです。

(※1)ケン化法と中和法については後ほど紹介します。

固形、粉、液体といった形だけでは石けんなのか合成洗剤なのか判断できませんし、植物原料だからといって安心できるわけではありません。植物原料であっても、石油原料と同じ成分名の合成洗剤をつくることができるのだそうです。
では、どうやって見分けたらいいでしょう。ぜひ裏面などにある品名表示や成分表示を見てみましょう。
洗濯用・台所用は品名表示に石けんなのか合成洗剤なのかが書いてあり、簡単に区別できます。シャンプー、ボディソープ、ハンドソープなどは品名では確認できないので、成分を確認しましょう。例えばシャボン玉石けんの無添加石けんのシャンプーの成分は「水、カリ石ケン素地」です。一方、合成洗剤のシャンプーにはカタカナがいっぱいあるはずです。

実験風景

お酢を入れたら
すぐに分かる!

石けんと合成洗剤を簡単に見分けられる方法を実験でみせていただきました!石けんと合成洗剤をそれぞれ水と混ぜて泡立てたものにお酢を入れると、石けんの方はアッという間に泡がなくなっていきました。一方、合成洗剤のほうは泡が残ったまま。
排水として流れていったのち、石けんの石けんカスは魚や微生物のエサになっていくそうで、泡が消えにくい合成洗剤は環境に負荷がかかってしまうということなんですね。
このようなことを知っていくと「健康な体ときれいな水を守る」というシャボン玉石けんの企業理念にもうなずけます。

シャボン玉石けん
職人さん

できあがるまでに
約1週間かかります!

実は石けんにも製法が2通りあり、製法によってできあがるものの質が変わってくるそうです。釜炊き製法でじっくり作る「ケン化法」と、油脂からグリセリンを取り除いた脂肪酸を反応させて4~5時間で作る「中和法」。シャボン玉石けんではケン化法でじっくりと手間ひまかけて作っています。油脂に含まれる保湿成分のグリセリンが残るケン化法なのでお肌にやさしい石けんができるそうです。特に液体石けんはコストと手間がかかるのでケン化法で作られているのは珍しいのだとか。
工場の中を案内してもらうと、釜炊き職人が作業をされていました。一人前になるまでに「釜炊き10年!」といわれるほど、熟練の技がものをいう仕事です。季節や天候によっていろいろと調整を行いながら、指で触ったり口でなめたりして石けんの仕上りを確認するそうです。基本的に約1週間でできあがりますが、いろいろな条件によって2週間炊くこともあるそうです。同じ仕上りになるように、職人の方たちが手を掛けて作っているんですね。

参加者の質問に
答えていただく中であがった
お洗濯のマメ知識

ドラム式洗濯機には何をどのように使ったらいい?

洗濯石けん

コストも割安で洗浄力が高い粉末を使用するのがオススメですが、ドラム式だと粉を水で溶かしてから入れないとですよね(直接ドラムの中に入れてOK)。毎回溶かすのが面倒な場合は液体が簡単でいいですね。
ファンタスマーケットでは、粉石けん「シャボン玉スノール」や液体の「EM液体洗濯せっけん」を取り扱っているのでぜひチェックしてみてください。

酸素系漂白剤

合わせて「酸素系漂白剤」を溶かして洗濯槽に直接入れると洗浄力がアップしますよ。

石けんカスが洗濯物に付かないようにするには?

石けんカスは、水の中のミネラル分と石けんが反応して出たものです。一度にたくさん洗濯物を詰めると撹拌するスペースが少なくなるので、詰める分量を7~8割にしたり、水量をあげてみるなどしてみましょう。
この2点に加えてクエン酸を柔軟剤のポケットに溶かして入れると石けんカス予防になりふんわり洗い上がりますよ。

今回のオンライン工場見学会を通して、知ることの大切さ、選ぶことの大切さ、暮らしに活かすことの大切さなど、多くの発見がありました。
食べ物の製法や成分を見て商品を選ぶように、石けんも選んでいきたいと思える会でした。

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