甘酒パワーでヘルシーな生活を!甘酒飲み比べレポート

疲労回復や腸内環境改善など、健康や美容にとっても良いといわれる甘酒ですが「種類がたくさんあって、どれを選んだらいいか分からない」や「甘酒の味が苦手…」など、日々の生活に取り入れたいけど迷っている人が多いのではないでしょうか。

今回は、ファンタスマーケットで取り扱っている甘酒の中で10種をピックアップして徹底的に飲み比べてみました。それぞれの味が全く違うことに驚くと同時に、甘酒が苦手な人でも飲みやすそうなものも見つかりました!
みなさんの甘酒選びの参考にしてもらえると嬉しいです。

そもそも甘酒とは?

甘酒は大きく分けて2種類あります。酒粕で作ったアルコールを含むものと、米麹や玄米麹などを使ったアルコールを含まないものです。今回は全て、米麹や玄米麹で作られた、子どもから大人まで味わえる甘酒を飲み比べてみました。米麹や玄米麹を使った甘酒は、自然な甘みを味わえる上に栄養たっぷり、麹菌の酵素の働きでできた発酵食品なので、ヘルシー生活にぜひ役立てたいですよね。

すごい!甘酒パワー
管理栄養士桑野より!

甘酒は「飲む点滴」「飲む美容液」と言われるほど栄養豊富です。ブドウ糖やビタミンB群がたっぷり。体内で生成できない9種のアミノ酸を全て含んでいるので、朝飲めば脳の活性化に、夜飲めば疲労回復やリラックスに最適です。
それから花粉症の季節にもおすすめですよ。免疫バランスが乱れて発症するといわれる花粉症。その免疫バランスを整えるためには腸内環境を整えるのが一番!甘酒には食物繊維やオリゴ糖が含まれているので、腸内環境を良くしてくれるんです。
また砂糖代わりに料理に使えば、コク深い甘みが素材の味を引き立ててくれたり、肉や魚を柔らかくしてくれたりします。
ぜひこの機会に、甘酒生活を始めてみてはいかがでしょうか。

▲ 管理栄養士 桑野夏帆。介護施設や病院での栄養指導・調理を経てファンタスマーケットへ。今後ファンタスデリでも栄養面を考慮した商品開発などを展開予定。薬膳の勉強中。

それでは飲み比べていきましょう。

ひと口に甘酒といっても、メーカーごとに味が違うのはもちろん、原料の違いでも全く違う味わいになります。甘酒を選ぶ際に悩むときは、まず原材料を見てみましょう。麹の種類が米麹なのか玄米麹なのか。そして麹に合わせるのがうるち米か、もち米か、玄米か、黒米かなど、さまざまなパターンがあります。

▲甘酒の原料となる麹。左は米麹、右は玄米麹を乾燥したもの
▲同じ米麹が原料でも合わせるお米の種類が違うものも

果物を組み合わせた、味わいも見た目も華やかなものもあって、種類もさまざま!

今回の飲み比べレポートを参考に、みなさんの好みの味を見つけていただけると嬉しいです。

【オーサワ】
有機玄米甘酒 なめらか

原料玄米麹、玄米
甘み★★☆☆☆
香り★★☆☆☆
粒感★☆☆☆☆
とろみ★☆☆☆☆
糖度16.2
飲み方2倍希釈

有機玄米甘酒 粒

原料玄米麹、玄米
甘み★★☆☆☆
香り★★☆☆☆
粒感★★★☆☆
とろみ★★☆☆☆
糖度17
飲み方2倍希釈

国産有機玄米を玄米麹で発酵させた甘酒です。なめらかタイプも粒タイプも、どちらもさっぱりとした口あたりで、今回飲んだ他の甘酒に比べると、とてもあっさりした印象。玄米の独特な風味があり、特に粒タイプは粒を噛むと玄米の味わいと食感がよりしっかり感じられました。

【マルクラ】
玄米こうじあま酒

原料玄米麹
甘み★★★☆☆
香り★★★☆☆
粒感★★☆☆☆
とろみ★★☆☆☆
糖度17.4
飲み方3倍希釈

倉敷で麹、味噌、甘酒を造るマルクラ食品の甘酒です。国産玄米麹のみでつくられた甘酒で、優しい甘みと玄米の独特な風味がありました。同じ玄米麹でも、オーサワのものよりはこちらのほうが甘さを感じました。玄米感が苦手なスタッフMは「ホットミルクで割って飲みたい」そうです。

玄米麹の甘酒は…
今回飲んだ玄米麹の甘酒はどれも、米麹のものに比べて強い甘さはなくあっさりとした印象でした。甘酒の風味や玄米の風味も感じられたので、甘酒好きや玄米の風味が好きな方におすすめです。

\飲み比べで一番人気/
【浦野醤油醸造元】
にじいろ甘酒 米こうじ

原料米麹、米
甘み★★☆☆☆
香り★★★☆☆
粒感★★★☆☆
とろみ★★★☆☆
糖度23.1
飲み方ストレート

福岡で150年以上続く味噌醤油蔵が手がける甘酒。福岡県産米で作った麹を生の状態で甘酒に仕込んでいます。爽やかな甘さの中に、旨みやおいしさが詰まっていました。「カカオやナッツのような香ばしさを感じられる」という意見も。甘酒特有の風味が控えめなので、甘酒が苦手な人もぜひ飲んでもらいたいです。糖度の数値は高いですが、飲み口は爽やかでとても飲みやすいですよ。
「これが一番美味しい!」という声も多数上がりました。ただ、粒感はあるので粒感OKな方に。

大正屋醤油店

昔ながらのあまざけ

原料米麹
甘み★★★★☆
香り★★★☆☆
粒感★☆☆☆☆
とろみ★★☆☆☆
糖度21.4
飲み方1.5倍希釈

玄米あまざけ

原料米麹、うるち玄米
甘み★★★☆☆
香り★★☆☆☆
粒感★☆☆☆☆
とろみ★★☆☆☆
糖度20.7
飲み方1.5倍希釈

古代米あまざけ

原料米麹、紫黒米
甘み★★★★☆
香り★★★★☆
粒感★★☆☆☆
とろみ★★☆☆☆
糖度21.2
飲み方1.5倍希釈

島根県で杉樽仕込みの醤油を醸造する老舗「大正屋醤油店」の甘酒です。大正屋醤油店の甘酒3種全てに共通して「まる~い味わい」という意見もあがり角がなくまろやかな印象。「玄米あまざけ」は玄米の風味はありますが、玄米麹の甘酒ほど独特な香りは強くない印象です。意外と「古代米あまざけ」が人気で、甘酒があまり得意でないスタッフから「飲みやすい」「粒感があまりなくていい」などの声があがりました。3種どれも蓋付きのパックで粒感も少なめなので、お料理に使うのに便利そうです。

【八海醸造】
麹だけでつくったあまさけ

原料米麹
甘み★★★★★
香り★★☆☆☆
粒感★☆☆☆☆
とろみ★★★☆☆
糖度26.7
飲み方ストレート

日本酒「八海山」で有名な新潟県南魚沼で100年続く老舗の酒蔵「八海醸造」が手がける麹甘酒。精米60%の高精米の米を使用するという酒蔵の技術を活かした麹と、八海山水系の極軟水のみで作った甘酒です。飲んでみると、実際の糖度の数値以上に、とても甘みを感じる印象です。甘酒特有の風味や旨みが少なめで粒感も少ないので、甘酒を普段飲まない方にもおすすめです。

\愛用者多し/
【川添酢造】 甘酒

原料米麹、もち米
甘み★★★★★
香り★★★★☆
粒感★★★★★
とろみ★★★★★
糖度30
飲み方ストレート

ファンタスマーケットでもお馴染みの、西海市雪の浦の川添酢造さんの甘酒です。「手作り感のある優しい味わい」「甘みや旨みや風味がしっかりあって、全部のバランスが良く飲みやすい」という声。川添さんの甘酒は、ファンタスでも人気の商品。スタッフも愛用している人が多いです。粒感がしっかりあるので、粒アリが好みの方はこれを選ぶといいですね。

【浦野醤油醸造元】
にじいろ甘酒
博多あまおう

原料米麹、いちご
飲み方ストレート

上で紹介した「にじいろ甘酒」の苺フレーバー。福岡県産の博多あまおう苺をたっぷり使ったフルーティーな味わいは、苺ジュースのような感覚で飲めます。冷たく冷やして飲んだり、豆乳で割って飲むのもおすすめです。ほかにもブルーベリーやみかんなど福岡県産果物を使ったものがたくさんあるので、甘酒が苦手な方はフレーバー甘酒から試すものありですね。

▲浦野醤油醸造元は種類がいっぱいあります

【仁井田本家】
あまさけすぱっしゅ

原料米麹
飲み方ストレート

福島県で1711年創業、日本酒と発酵食品を手がける酒蔵「仁井田本家」。農薬不使用な上に、有機肥料さえ与えない無肥料の田んぼで育てた自然米の麹を100%使用した甘酒で、「すぱっしゅ」という名前の通り、普通の甘酒とはまたちょっと違った酸味のある清涼感溢れる味わいです。甘酒の栄養に加えてクエン酸で元気になれるので、特に夏場はスタッフの必須アイテムです。

飲み比べてみて、それぞれ味わいの違いがはっきりしていて驚きました。好みの甘酒を見つけてそのまま飲んでもいいですが、フルーツを合わせてスムージーにするのもいいですね。甘酒ドリンクの作り方と、自家製の甘酒の作り方もぜひ併せてチェックしてみてください♪

▶︎甘酒ドリンクの作り方はこちら
▶︎炊飯器で作る自家製甘酒はこちら

※原料の表記は比較を分かりやすくするため、当記事内ではパッケージに記載してある「有機」「国産」「産地名」などは省いています
※文章中の「甘酒」「麹」の表記は、商品名や実際のパッケージ記載文字に関わらず、全て「甘酒」「麹」で統一しています
※掲載した糖度や★の数は、飲み比べ時に計測したものやスタッフの感想で、メーカーの表示ではありませんのでご了承ください

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