Vol.19【いちじく】10月のゆるっと食養生

10月に意識したい食べ物

いちじく

季節の変わり目には
旬の食材を

四季がある日本は、季節ごとに気候や空気がガラリと変わり、特に季節の変わり目は、暑さ、寒さ、乾燥、湿気など、その影響を身体がダイレクトに受けて不調が出やすいですよね。そんな不調には、その時期の旬の食材が助けてくれることが多いです。 例えば空気が乾燥してくる秋口には、体を潤してくれる果物がたくさん出回ります。いちじくもその一つ。薬膳的にいちじくは肺に潤いを与え、喉の痛みや乾燥からくる咳を鎮めてくれます。髪や肌の乾燥予防にいいのも嬉しいポイント。また、腸も潤してくれるので、便秘予防や整腸作用も期待できます。

女性の味方の
いちじく

古くより「不老長寿の果実」ともいわれるいちじく。栄養面をみても、便秘予防に良い水溶性食物繊維「ペクチン」、貧血予防に良い鉄分、むくみ予防に良い「カリウム」、たんぱく質を分解する酵素「フィシン」、抗酸化作用のある「アントシアニン」など栄養豊富。そして何と、いちじくのプチプチとした粒には女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲンも含んでいて、更年期障害やPMS(月経前症候群)の緩和にも良いと言われているんです。いちじくは女性の味方の食材と言えそうですね。

チーズや生ハムと合わせてサラダやブルスケッタにして生で食べるのもいいし、お肉と一緒に焼いたりソースにするのも美味しいです。タルトやマフィンなどスイーツにするのもお楽しみ度が高いですね。何よりいちじくを使うと、味わいはもちろん見た目が一気におしゃれになるのも嬉しいところ。
コンポートにする時は砂糖の代わりに氷砂糖やハチミツを使うと、より喉の不調を癒してくれますよ。

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