Vol.10【にんじん】1月のゆるっと食養生

1月に意識したい食材

にんじん

旬を意識しよう

昨今はいつの季節も目にするにんじんですが、本来の旬は冬です。薬膳の考え方では「季節ごとの旬の食材を摂ることが身体に良い」というのは基本のキ。いつでも手に入るにんじんも、冬は特に意識して摂取してみましょう。
そして、水分量が葉野菜より少なく体を冷やしにくいといわれる根菜類は、冬におすすめの野菜です。体を温めるか冷やすかを表す五性でいうと、にんじんは体を温めたり冷やしたりしない「平性」の食材。冬はかぶやにんにく、しょうがなど温性の根菜もおすすめですが、平性のにんじんはどのような体質の人でも摂りやすい根菜といえますね。

目や胃腸の不調にも

血を補う作用があるにんじんは、目の乾燥や目のかすみ、貧血にも有用です。消化を助ける働きもあるので、胃腸が疲れているときや、お腹の調子を整えたいときにもおすすめ。痰をとり、咳を鎮める作用もあります。
にんじんの栄養価で注目したいのは、βカロテン。βカロテンは体内でビタミンAになり、目や皮膚を健康に保つ働きや、免疫力の保持、高い抗酸化作用があります。

食すPoint

βカロテンは体内でビタミンAになると紹介しましたが、油と一緒に摂ったり加熱することで吸収率がアップします。サッと油で炒めたり、千切りにして蒸した後オイルを使ったサラダやラペにしたり、セイロで蒸してマヨネーズなどオイルを使ったディップにつけたりしてもいいですね。
逆に加熱しすぎるとβカロテンが壊れてしまうので短時間で調理しましょう。選ぶときは色が濃いものを選ぶと◎

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