北村茶園の茶畑訪問

全ての畑で農薬や化学肥料を使わないお茶づくりをする北村茶園さんを訪問しました。新茶の季節だけのお楽しみ、特別に「アレ」も味わってきました!

細い道をくねくねと上り、たどり着いたのは一面緑が広がる茶畑。

ここは、50年以上農薬や化学肥料を使わないお茶づくりをする「北村茶園」さん。茶樹の栽培から製茶まで全てを一貫して行い、信頼できる茶づくりをしている茶園です。

▲北村茶園の社長・北村誠さん

めっちゃ話がおもしろい社長の北村誠さんに案内してもらいながら、畑を周ってみました。
まず北村茶園の何がすごいかというと、無農薬栽培のご苦労はもちろんですが、何といってもこの場所がすごい。何とこの場所は誠さんのお父さんがお茶製造業に夢をかけ、自ら鍬をとって開墾した土地なのだそうです。昭和29年、標高360メートル、電気も水もなく、父・親二(ちかじ)さん19歳の時、雑木が茂る岩だらけの山に入植。そして嫁いできたサツ子母さんと一緒に、岩を削る日々。

▲今でもかつてのノミの後が残っている岩があります

周りからは「そんなところは絶対に無理」と馬鹿にされた場所に、今では5ヘクタールの立派な茶畑。本当にすごいです。そしてこの標高だからこそ朝晩の温度差も大きく、美味しいお茶ができるのだそうです。
誠さんが幼い頃は何キロも歩いて行商に行くなど、なかなか過酷な暮らしだったそうですが、昭和44年に北村茶園にとって大きな転機がありました。「農薬を使わないお茶を作ってほしい」というお客さんの声があがったのです。

今のように「有機」という言葉が普通でなかった時代、茶園にとっては大きな決断でした。当初の5年間は病気や害虫にやられ、収穫量はそれまでの1/3、味もお世辞にも美味しいと言えるものではなかったそうです。それでも北村茶園は無農薬を諦めませんでした。土づくりの研究を重ね、微生物や漢方薬についても学びながら、美味しく健やかなお茶を持続的につくれるようになったのです。

そんな胸が熱くなるような話を聞きながら茶畑を周っていると、あちこちにツツジが咲いていたりツワが茂っていたり、茶の樹とは関係ないものもよく目につきます。
ツツジは「お茶摘みを作業する方や、茶園に来てくださる方たちの癒しのため」

ツワは「近所の人が山菜摘みに来られるように」と、どこまでも人を想う気持ちが熱い。幼稚園の園児たちが茶摘みに来るのも新茶の季節の風物詩。その光景を想像しただけで何ともほっこりなります。

茶畑では、おくみどり、おくゆたか、やぶきた、めいりょく、かなやみどり、さえみどり、さえあかり、べにふうき…実に多品種の茶樹が育てられていて、北村茶園では、その品種ごとの特徴を活かしながらブレンドし、様々なお茶を製造しています。

▲抹茶用のおくみどり。被覆栽培で旨みを出しています。日光を遮ると緑が濃くなることに一同驚き

この「おくみどり」を摘んで、茶葉を天ぷらにさせてもらうことに♪取材で伺ったスタッフ一同、お茶の葉の天ぷらを食べるのは初めてです。

途中、天ぷら用によもぎやあざみも摘んで…

おくみどりは、生葉のまま食べると苦みが強かったですが、天ぷらにすると苦味は程よく消えて茶葉の風味が心地よく広がりました。本当に美味しい!

新茶の季節だけの贅沢、自然の恵みをいただくしあわせを感じたひと時でした。

北村茶園の製茶工場は畑のすぐ横。樹を育てるところから製茶まで全て一貫して行っているからこそ、本当に信頼できるお茶です。

北村茶園のお茶各種は7/21(金)よりお取扱い開始!
ぜひお楽しみください。

北村茶園のお茶の種類や特徴はコチラをチェック↓

北村茶園のお茶の種類や特徴は
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北村社長ありがとうございました!

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