山﨑ぶどう園の訪問

穏やかな大村湾のほど近く、優しい空気が流れるぶどう畑があります。ここは、ぶどうが大好きなお母さんが巨峰やシャインマスカットを育てている「山﨑ぶどう園」。
ファンタスマーケットから車で15分ほどのご近所さんの農園で、毎年つやつやで甘~いシャインマスカットを届けてもらっています。
ぶどうの出荷真っ盛りの、8月の暑い暑い日。山﨑農園さんを訪ねました。

迎えてくれたのは、ぶどうをつくり続けて30年以上という山﨑スマ子さん。子どもの頃からぶどうが大好きで、50年ほど前、この地のみかん農家に嫁いできた頃から、時津町で盛んなぶどう栽培を見て「ぶどうづくりをやってみたい」という夢がふくらんだそうです。それからいいタイミングでぶどう畑を始めることができ、今では夏になると巨峰やマスカットを贈答用や家庭用に求めるお客さんがたくさん訪れるぶどう園になりました。

畑におじゃますると、茂ったぶどうの葉っぱがつくる木陰に、何とも心地よい空気が流れています。ぶどうの木は、背が高くないスマ子さんに合わせて少し低めに枝を這わせてあり、ぶどうのお世話をほとんど1人でしていることがうかがえました。

▲雨や鳥からぶどうを守るために、一つひとつ袋がけされています
▲お孫さんの麻衣子さんも、出荷のいそがしい時期は手伝ってくれるそう

「いいぶどうを作ろうと思うとワクワクするんですよ」と笑顔で話してくれたスマ子さん。ぶどうづくりの一年は、冬の土づくりや剪定から始まり、春に花が咲き、初夏に実がなって8月から収穫と年間を通してたくさんの仕事があります。特に春から夏の間は、花切りをして房の形を整えたり袋がけをしたり、暑い中おおいそがしです。

それでも「春に芽が出てから実になるまでの成長が早くて、とっても楽しいんです」と、ぶどうが成長する姿が嬉しいことを、スマ子さんは活き活きと話してくれました。

自然相手の作業なので大変なこともたくさんあるはずですが、それ以上に「ぶどうが大好き」「ぶどうづくりは楽しい!」という思いが溢れていて、そんなポジティブな愛情と大村湾からの優しい海風が、山﨑ぶどう園のぶどうの美味しさを育てているのだと確信しました。見せてもらったシャインマスカットはツヤッツヤで大きくて立派!そのお味は甘くて爽やかでうっとり。

▲特別に収穫させていただきました

とても大きくて立派ですよね!

▲最盛期は親戚も手伝って賑わいます

嬉しいことに、息子さんがぶどう園を継いでくれることが決まっているそうです。スマ子さんは「体が動く限りはずっと畑に立ちたいですね」と笑顔で語ってくれました。

大好きなぶどうに囲まれて活き活きと働くスマ子さんと、甘くて香りの良いぶどうに癒された訪問でした。

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