Vol.07【りんご】10月のゆるっと食養生

10月に意識したい食材

りんご

乾燥にも二日酔いにも

乾燥が気になりはじめる秋には、体を潤してくれるりんごがおすすめです。口の渇きを感じたり空咳が出るなど、体や肺が乾燥しているときや秋口の不調のときは積極的にりんごを摂りましょう。
また、りんごは胃腸の調子を整えて消化を促してくれるので、二日酔いや暴飲暴食で胃が疲れているとき、食欲がないとき、便秘や下痢のときにも良い働きをしてくれます。

りんごで体の調子を整えよう

りんごが腸内環境を整えてくれるのは、りんごに含まれる水溶性食物繊維のペクチンの働きです。その働きは「天然の整腸剤」と言われるほど。ペクチンは他にも血糖値の上昇を緩やかにしてくれたりと、生活習慣病の予防が期待できる注目の成分です。さらに、強力な抗酸化作用のある「りんごポリフェノール」もりんご特有の成分で、老化防止や血流の健康維持に作用してくれる嬉しい成分。
りんごにはカリウムやビタミンC・Eなども含まれ「りんご1日1個で医者いらず」という言葉があるのも納得ですね。

りんごは品種によって甘みが強いものや酸味が強いものなどそれぞれの特徴があるので、疲れている時は甘いもの、気分を引き締めたいときは酸味の強いものなど、体調や好みで選んでみてくださいね。

食すPOINT

サラダやスムージーなど生で食べるのもいいですが、加熱することでペクチンが飛躍的に増加するといわれています。りんごは体をやや冷やす涼性なので、秋冬は体を温めるシナモンと一緒に焼きりんごやアップルパイなどにするといいですね。りんごポリフェノールやペクチンは皮や皮と実の間に多く含まれるので、皮ごと調理するのがおすすめです。

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