Vol.03【いわし】6月のゆるっと食養生

6月に意識したい食材

入梅いわし

雨が降り続き、湿度の高い梅雨は、気分もなんとなくどんよりしますよね。この湿気を嫌う臓器が「脾」といわれています。「脾」とは、飲食物を消化・吸収して栄養物質に変化させ、全身に送るという大切な役割を持つ臓器です。その機能が低下すると、食欲不振や消化不良、倦怠感などを引き起こしやすくなります。体内に余分な水分が溜まることで、むくみや体の重だるさを感じることもあり、むくんだところに冷えが生じることもあります。
いわゆる「梅雨バテ」の状態なので、こんな時期は「脾」を元気にする食材を食べて体調を整えてみましょう。


「脾」を元気にする食材の中でも、今の季節におすすめなのが「いわし」。梅雨の時期に旬を迎えるいわしを「入梅いわし」といい、梅雨の水を飲む魚といわれたりもしますね。(実際にいわしが水を飲むわけではなく、長雨で山から栄養が流れ出し、海に植物プランクトンや動物プランクトンが増え、それを食べたいわしが丸々育つという意味)
いわしには、良質なたんぱく質、カルシウム、ビタミンA、DHA(脳の活性化)、EPA(血液サラサラ)が豊富に含まれています。
旬のいわしを食べて重だるい梅雨の時期を乗り切りましょう。

Point
入”梅”いわしにちなんで、いわしの梅煮はいかがでしょう。梅に含まれるクエン酸が疲労の原因になる乳酸を抑え、いわしのたんぱく質が体のエネルギー源となるので、いわしと梅は疲労回復に最適な組み合わせですよ。

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