Vol.16【たこ】7月のゆるっと食養生

7月に意識したい食べ物

たこ

疲労回復や夏バテ予防に

暑さが本格的になり、体力が消耗しやすい夏。大量にかく汗とともにエネルギーも一緒に出ていってしまうので、夏はエネルギーを補う食事を意識することが大切です。そんな時におすすめな食材がたこ。たこは身体が元気に動くために必要な「気」「血」を補ってくれる食材なので、この時期の疲労回復や夏バテ予防に役立ちます。 栄養的にみても、良質なタンパク質、疲労回復に良いタウリン、造血や神経修復にも作用するビタミンB12など、夏を元気に過ごせるような栄養素がいっぱいです。

半夏生(はんげしょう)にはたこ

そんな夏バテ予防に食べたいたこですが、夏至から数えて11日目の半夏生(はんげしょう)の日にたこを食べる風習があるのをご存知でしょうか。半夏生とは、「彼岸」や「土用」「八十八夜」など、日本古来の生活慣習や農作業の目安から生まれた「雑節(ざっせつ)」の一つです。半夏生はちょうど田植えが終わった梅雨明けの時期にあたり、たこを食べる風習には「田んぼに植えた苗がたこの8本足のようにしっかり根付きますように」という願いが込められているといわれています。現代では農業に関わりがない人も多いですが、夏本番を迎える前に夏バテ予防もかねて、美味しいお米が食べられることに感謝しながらたこを食べたいものですね。

食べる組み合わせも大事

夏は酢の物やマリネなどがさっぱりして食べやすいですね。体の熱を取ってくれる性質のきゅうり、トマト、セロリなどと合わせるのも夏は良いですが、たこも体を冷やす特性があり消化にも気を付けたい食材なので、温め食材であり消化を助ける働きがあるネギや大葉と一緒に食べるのもおすすめですよ。自分の体質やその時の体調に合わせて、組み合わせを工夫してみましょう。

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